三寒四温
校長 清水 利浩
つい2日前は20度を超える陽気でしたが、昨日今日は大変寒い日となっています。昨日は、雪となりました。なぜ、熊谷周辺は、春に近くなるとき、雪になるのでしょう。南岸低気圧の通過の話など天気予報で聞きます。そのメカニズムを関心がある人は、調べてみてもいいでしょう。
まさに三寒四温ですね。そして、明日3月5日は、暦をみると「啓蟄(けいちつ)」とあります。春の陽気を感じて、冬ごもりしていた動植物が目覚めて土の中から春の光の中へ出てくるのころと言われています。
今日の朝会は、「さくら」についてお話します。今年の桜の開花はいつだろう。熊谷の平年日は3月27日、早い年は3月17日、昨年は3月31日でした。この開花宣言の基準となる桜の種類は、「ソメイヨシノ」という桜です。熊谷における桜の開花宣言の基準となる樹(標本木(ひょうほんぼく))は、荒川の土手「熊谷桜堤」にあります。
桜の種類は数多く、ソメイヨシノだけではありません。ソメイヨシノよりも早く咲く桜もあります。その一つが、熊谷桜(くまがいさくら)です。熊谷東中学校にも、正門を入って右側、玄関の前にあります。ご存じですか?この名前の由来は、武蔵武士、熊谷次郎直実にあります。
熊谷次郎直実は、源平の合戦の一ノ谷の戦いで先陣争いをして、名乗りを上げたことで有名です。先陣争い、ひと足早く、まわりより早く咲くということから、熊谷桜と名づけられました。
熊谷東中学校の熊谷桜は、樹の高さもまだまだ小さく、大人の身長ほどです。花弁がまとまって、まん丸としたかわいらしい花になるそうです。
本校の熊谷桜は、いつごろ咲くのでしょうか。しっかり観察していきたいものです。
<参考資料>
・「熊谷市広報 『KUMAGAYA』令和6年3月号」
これによると、平成26年から、東日本大震災復興支援として熊谷直実の子孫が多く住む宮城県気仙沼市に「熊谷桜」を届ける活動を行い、桜を通した支援と交流を続けているそうです。
・「さくらの開花について」 熊谷地方気象台 「おしらせ」 令和6年4月1日号。
これによると、平年の値とは、1991~2020年の30年間の観測値を平均したもの。最も早い3月17日は、2002年と2023年に記録しました。