新しい年に向けて、どんな目標をたてますか?
校長 清 水 利 浩
皆さんは、エージェンシーという言葉を知っていますか?昨日、川端教頭先生からいただいた文書にふと目に留まり、調べてみました。エージェンシー(Agency)とは、「変化を起こすために、自分で目標を設定して、振り返り、責任をもって行動する力」だそうです。
今日のお話は、新しい年に向けて、どんな目標をたてますかです。
2年4組の学級通信(12/19号)では、棋士で有名な藤井聡太さんのコメントを取り上げています。「結果ばかりを求めてしまうと、逆にそれが出ないときにモチベーションを維持するのが難しくなってしまう。結果よりも内容を重視して、そうすることで改善していけるところが新たに見つかると思っている。それをモチベーションにしてやっていきたい」。なるほどです。モチベーションについて、担任の柿沼先生は、先日のふれあい講演会でもご質問していました。
ある日の新聞にプロ野球選手の興味深い記事がありましたので紹介します。目標には、2つある。打率のように成績によって上がったり下がったりする数字を目標とするものと、ホームランや盗塁などのように積み上げていく数字を目標とするものです。この選手いわく、前者は、精神的な難しさがともなう。後者は、前向きにとらえやすい、といいます。これも、なるほどと思いました。前者と後者に、良い悪いは一切ないと思います。前者を目標とする人も数多くいます。
さて皆さんはどう思うだろう。勉強で言えば、偏差値や順位は、上がり下がりする。一方、問題集をここまでやり切ったとか、問題集で間違った問題を2度3度繰り返し、間違っていた問題ができるようになったとか。部活動や地域の活動などで取り組んでいることで言えば、どんな目標が考えられるだろう。
パリオリンピック近代五種日本代表として出場した本校の卒業生、内田美咲さんの講演会を12月20日に実施しました。内田美咲さんも目標について話していました。
内田さんは、近代五種(水泳、ランニング、馬術、フェンシング、射撃)のうち、経験しているランニングと水泳以外は未経験の種目でした。馬術では落馬して幾度となくケガをしたり、フェンシングでは先輩方に全く勝てず、射撃では全くあたらなかったと。しかし、内田さんは、負けず嫌いの性格もあり、コツコツやっていくうちに少しずつ上手くなっていったり、できることが増えていったりするのを感じて、近代五種のうれしさと楽しさを気づいていった、とお話しされました。
この学校だよりについては、ホームページに掲載したりやテトルやteamsで配信しています。是非、そちらでも見てください。そして、自分なりの感想を持ってください。
2025年(令和7年)、新しい年が始まります。新しい年の抱負(目標)は何ですか?ぜひ、しっかりと書き記すことをお勧めします。よいお年を!
<参考資料>・朝日新聞 2024年11月30日号 「耕論」から。プロ野球広島外野手 秋山翔吾さんの記事