先週末、校長先生あてに、1通の手紙が届きました。
今日の朝会では、このお手紙を、皆さんに紹介します。
初めまして。突然、このような手紙を、しかもノートの用紙を使用しての失礼をお許しください。
私は、熊谷東中学区内に住んでいる身体障がい者です。外出する時は車いす、部屋の中では歩行器を使って歩いています。
去る6月23日金曜日、16時ごろのことです。私はリハビリの先生に見守られながら近くの公園に向かって歩く練習をしておりました。
歩くのに夢中になっていた私は、下ばかりみていました。
すると、突然「こんにちは。頑張ってください」と声をかけてくれる2人の青年がいました。よく見ると、青いジャージでどこの中学生かな、と思いました。
私のリハビリの先生が、「君たちは東中ですか」と聞いたところ、2人とも元気に「はい、そうです」と答えてくれました。
私が通り過ぎるころには、2人で「さようなら」と言ってくれてとても清々しい気持ちになりました。
私は、いつもジロジロ見られる障がい者ですが、2人の生徒さんにはそんな偏見もなく、自然に接してくれてうれしかったです。
何気ない日常の1コマでしたが、私にはとてもうれしく、ペンを取らせていただきました。突然の無礼をお許しください。
「あいさつすること」が、これだけ周りの人々の心を動かすことができるのです。
その方の感動であり、うれしさが、こうしてお手紙までしたためて東中に送ってくださいました。
校長先生も、東中生のこうした心温まる行動に感動しました。そして、この感動を全校の皆さんと共有したいと思い、紹介しました。
令和5年7月4日
校長 清水 利浩