〇ムサシトミヨ ー世界で熊谷東中学区だけに生き残るキセキの魚ー
ムサシトミヨは、世界で熊谷東中学校区だけに生き残るキセキの魚です。
熊谷東中は、久下小と佐谷田小とともにムサシトミヨの繁殖活動を行っています。熊谷東中の中庭には、「トミヨ池」があります。本校の繁殖活動の歴史は古く、1985(昭和60)年から行われ、今年が38年目となります。
ムサシトミヨは、体長は3.5~6cmの小さな魚です。水温10~18度くらいのきれいで冷たい湧き水があり、水草が茂る川に生息する冷水魚です。
本校には、正面玄関にも大きな展示水槽があります。ここには、ムサシトミヨがオスとメス10匹ずつ生活しており、日常的に観察することができます。
ムサシトミヨは大変珍しい生態をもっており、オスが小鳥のように巣を作り、子育てをします。水草で直径3cmくらいの巣を造ります。この時期、オスは体が黒色(婚姻色)になります。メスが巣内で卵を生むと、卵がふ化し、稚魚が巣立つまで、オスは寝ずに巣を守るのです。ムサシトミヨには、体にうろこがなく、背びれ、腹ひれ、尻ビレにトゲを持っています。このトゲは、敵から身を守る時などに使うのだそうです。
展示水槽での繁殖はなかなか難しく、東中では、6月ごろに巣が作られたのですが稚魚を見ることができませんでした。そして7月、新たな巣が作られ、オスが一生懸命守っています。ぜひ、生徒の皆さんだけでなく、保護者の方々、地域の方々も見に来てください。
先日、「熊谷市ムサシトミヨを守る会」会長の江守和枝さんが来校し、紙芝居「キセキのさかなムサシトミヨ」を寄贈していただきました。一枚一枚、とても優しく美しいイラストで、文章を含めムサシトミヨについての理解を深められる紙芝居です。今後、全校生徒で共有する時間を設けようと考えています。
〇携帯電話、SNSの利用について
携帯電話とSNSは、大変に便利なものですが、LINEなどのグループ会話で嫌な思いをしたり、ニュースでも話題になる大きなトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。
皆さんが、被害者にも、加害者にもなる場合がございます。生徒の皆さんは、よくわかっていることだと思います。
熊谷東中では、現在のところ、今まで通り、みなさんが携帯電話を活用する場面はないと考えています。つまり、学校では、もつ必要はないと考えています。
ただし、様々なご事情で、携帯電話を持つ必要が出てくることもあるかと思います。皆さんが携帯電話、SNSを活用する場合は、是非、おうちの人としっかり相談し、ご家庭の責任のもと、ご使用するようお願いします。
仮にトラブルが発生しても、その時は、事が大きくなっていることが常です。
熊谷東中学校も今後、検討し、ルールを決めていくこととなるかと思います。
〇学習について
1ヶ月以上もある長い休みです。
自分の興味のあること、関心のあることについて、深めてください。今まで学校で学習してきた教科の学びが生かされる場面に遭遇するかもしれません。
皆さんの今、はまっていることは何ですか。まとまった時間がある夏休み、トコトン探究してみてください。まずは、挑戦することです。
素晴らしい夏休みにしてください。そして、8月21日、8月30日、ひとまわりパワーアップして、元気いっぱい登校してください。
令和5年7月20日
校長 清水 利浩