明日からの職場体験に向けて
校長 清水利浩
昨年度、お世話になった事業所の皆様に、職場体験学習の終了後にアンケートをお願いしました。その中の一つを紹介します。
「この職場体験が、働くことの大切さや責任、親をはじめ人々への感謝の気持ちを考える機会となっていただければうれしいです」
明日から3日間、事業所の皆さんは、本校の皆さんのために親身になって対応してくださいます。まずは、感謝の気持ちをしっかりと持って臨んでください。
でもそれだけではありません。
働くという事の喜びと厳しさ、充実感をしっかりと感じ取ってください。もしかしたら、3日間では難しいかもしれません。でも、皆さんは全力で感じ取ってください。
5年ほど前、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、宇宙飛行士の募集を行いました。この時の募集要項に書かれた、JAXAからのメッセージを紹介します。
「あの宇宙飛行士だって最初から宇宙飛行士だったわけじゃない。
みんなと同じように働いて、みんなと同じように過ごしていた。
ただ、人と少し違っていたのは、(宇宙飛行士への)夢をあきらめなかったということだけ。
いよいよ、はじまります。日本の宇宙飛行士の募集です。
職場は、地球と宇宙。国際宇宙ステーションへの単身赴任や、月面基地への長期出張もあるかもしれません。さあ、宇宙を舞台に、あなたの人生を拓いてみませんか。一緒に、人類の未来を拓く仕事をしませんか。」
以上です。私は、宇宙飛行士を目指していないから関係ないと考えるかもしれません。ここで、注目して欲しいのは、応募資格に書かれた「求められる宇宙飛行士の姿」はどのような人物かということです。
① チームの中で協調性やリーダーシップを発揮できる人物
② 極限環境でも的確に判断し、行動できる人物
③ 経験や成果を広く共有できる表現力や発信力がある人物
この3つことは、皆さんが今回の職場体験で、各事業所の方々に教えていただくこと、事業所の方々から学んでほしいことに結びつくのではないでしょうか。
皆さんの誰もが、将来、社会に通用する人物となるよう、職場体験でがっちり教えてもらってください。プロの方々に本気になって教えていただくよう、頑張ってきてください。熊谷東中学校の2年生、期待しています。